インターネット通販

インターネット上の通販サイトで、海賊版DVDが販売されているケースも数多く存在しています。
もちろん著作権者に無断で複製されたDVDであるため、違法な商品となっています。
「海賊版DVDだと知らずに購入してしまった」というケースもあるため、誰もが巻き込まれる可能性があり、注意が必要です。

〇海賊版DVDを販売するサイトを見破るポイント

海賊版DVDは、独自の通販サイトを運営して販売されているケースがほとんどです。
もちろん日本国内で生産された、正規品のDVDを販売している通販サイトもあるため、見分けるのが難しい、と感じるかもしれません。
販売されているのが海賊版DVDだ、と見分けるにはポイントがあり、「海外正規品」や「並行輸入品」と書かれている場合、粗悪な海賊版DVDだと考えてほぼ間違いないでしょう。
またこういった表記がなかったとしても、極端に安価で販売されている場合は、海賊版DVDであることを疑ったほうが良い、と言えます。

〇海賊版DVDを購入しても著作権者へは利益が還元されない

海賊版DVDは、違法にコピーされて売られている商品であるため、購入しても著作権者へは利益が還元されません。
「扱っている商品が海賊版だ」と気付きながらも購入する行為は、犯罪に加担するのと同様の行為と言えますので、避けましょう。

・インターネットオークション

インターネットオークションは、比較的安価にほしい商品を購入できるだけでなく、不要になった商品を販売することもできます。
その便利さから、さまざまなインターネットオークションサイトが増え、利用者も増加している、と言えるでしょう。
しかしこのインターネットオークションにも、海賊版DVDが紛れ込んでいる可能性があることに注意しなければなりません。

〇インターネットオークションで海賊版DVDを見破るのは難しい

インターネットオークションでは、商品を実際にチェックして購入できることはまずありません。
そのため「正規品だと思って購入したら、海賊版DVDだった」という可能性は、誰にも訪れるもの、と考えておきましょう。
実際に商品をチェックできないため、海賊版DVDを見破るのは難しいのですが、ヒントとなるポイントは存在しています。
まず「あまりにも相場より安く売られている」場合は危険です。
「安いから」と飛びつかず、同じ商品の相場をチェックしてあまりにも安い場合は購入は避けましょう。
また「過去の評価をチェックする」ことも大切。
過去の利用者からのマイナスが多い場合や、コメントで「海賊版だった」と書かれている場合もありますので、参考にしてください。

〇海賊版DVDを売ってしまうと罪に問われる可能性も

もし「自分が持っているのが海賊版DVDだ」と知っていて、オークションに出品してしまうと、自分が著作権を侵害した側となって罪に問われる可能性があります。
海賊版であることを知らなかった場合や、海賊版の頒布目的で出品したのではない場合は、弁護士に相談するなどしてそのことを証明しなければなりません。
どちらにせよ面倒なトラブルに巻き込まれる可能性は高くなるので「怪しいDVDには手を出さない、オークションに出さない」ことを徹底しましょう。

・実店舗

海賊版DVDは、インターネット上だけではなく実店舗でも違法販売されています。
インターネットの発達と警察の摘発によって、実店舗での販売はかなり数を減らしたとは言われていますが、いまだに繁華街の一画では海賊版DVDの直接販売がおこなわれているのです。

〇海賊版DVD販売の基本は「声かけ」から始まる

繁華街の一画にただ立っているように見える男性が、通りかかった男性に「DVDあるよ」と小声で話しかける、そんな「声かけ」で海賊版DVDは販売されています。
声かけの種類はさまざまで、ただ単に「DVD」とだけつぶやく場合や、指で「D」のサインやDVDを表す「〇」を作って見せてくる、という場合も。
声をかけてきた男性についていくと、マンションの一室などの店舗に連れていかれて、そこで海賊版DVDを購入する、という仕組みです。
また近年では、購入を承諾するとその場にDVDを袋に入れて持ってきて、路上で取引する「無店舗型海賊版DVD販売」も登場しています。

〇海賊版DVDは激安で販売されている

海賊版DVDの販売は「30枚で1万円」程度が相場とされています。
1枚当たり340円ほどですので、それで利益が出るのか、と考えるかもしれません。
しかし海賊版DVDは著作権者に1円も支払うことなく、違法にコピーされているDVDですので、DVD-Rさえあれば無限にコピーすることができます。
制作費はほぼゼロに近い状態ですから、売れば売るほど違法販売者が儲かる、という仕組みになっているのです。

〇海賊版DVDの購入は違法ではないが販売は違法となる

現在のところ、海賊版DVDを購入しても罪に問われることはありません。
しかし販売側は当然違法ですので、摘発されます。
そこで販売側との関係性が判明するようなことがあれば、警察から事情を聴かれたり購入したDVDの破棄を命じられたりする可能性はあります。
また不要になった海賊版DVDを、他の人間に販売した場合は当然違法となります。
こういったことに巻き込まれないようにするため、海賊版DVDに手を出すことは避けるべきです。